楽園の破綻 the collapse of paradise その3
米中関係改善の期待から、小さなローテーションが起きている。10月の後半は見方が二分されているが、果たしてどうなるか、甘い見通しは禁物である。これが、株高の前振りであるのか、瞬間風速狙いの煽(アオ)りなのか、即断はできないが、慎重であることに越したことはない。おそらく、この動きは一時的に、低リスク...
[ショートコラムの憂鬱 2019 part 2]
2019.10.07
トピックス
今日は余り気分がすぐれない。だから、何か、どうでもいいようなことを書いて気を紛らわし、嫌気を発散して気分転換をしようと思う。さて、何を餌食にしようか?
[残余の沈黙、あるいは、余白]
一つの見方しか無い、というのは最低だと、高田渡は言った。一つの事象に対する答えは人それぞれ、というのは、ハイ...
サヨナラ参画、また来て視覚(死角) 第四話
もう、陽は陰りだしている。楡の並木の木立から差し込む光の中を二人は歩いているのだった。「大体、mis-leadなのよ。」彼女にしてみれば、彼の思惑が完全に外れていることなど、二の次なのだ。「聴いてる方もウンザリよ。」その視線の先に彼はいない。「的外れだったかな?」彼は何でこんなsituationになってしまった...
楽園の破綻 the collapse of paradise その2
マーケットは縮小均衡の様相である。9月の利下げは予定通り行われたが、FRBの面々はおっかなびっくりといった感じである。何が飛び出すか、わからないマーケット外の場外乱闘が目立つ昨今、落ち着いて、長期の金融政策を策定するには、環境が不透明すぎるきらいがあり、慎重にも慎重な安全運転は年末まで続くと見た方...
自我と人格 extra edition その2(中編)
人間は本来、善である、とする考え方は洋の東西を問わず、古代から存在した。比較的、悪、とする考え方より、善とする向きが多いように思うが、どうだろう?現代でも、人間の本性はどちらか、といった議論が起きることがある。その結論は、実は、難しい。ヒトの脳は一朝一夕に問題を解決できるほど、単純ではない。いか...
The ghost and machine memorial その1
2019.09.12
文学
メアリー・シェリー Mary Godwin Shelley(1797.8.30.-1851.2.1.)は、過激な無神論者ウィリアム・ゴドウィン William Godwin(1756.3.3.-1836.4.7.)とフェミニズムの創始者メアリー・ウルストンクラフト Mary Wollstonecraft(1759.4.27.-1797.9.10.)の間に生まれたが、母メアリーは10日後、産褥熱で死去した。メアリ...
The ghost and machine memorial その2
2019.09.12
文学
チャールズ・バベッジ Charles Babbage(1791.12.26.-1871.10.18.)は知人の連れてきた女性が何故、ここにいるのか、分からなかった。1833年6月5日のことである。そこには、マイケル・ファラデー Michael Faraday(1791.9.22.-1867.8.25.)やチャールズ・ディケンズ Charles Dickens(1812.2.7.-1870.6.9.)、チャールズ...
You need me, perhaps, or I need you chapter 2
猫は爪を隠す Cats hide their claws
最近は、よく猫の爪の手入れに執着する飼い主がいるようだが、それはあくまでも、飼い慣らされた家猫に限定されていて、必ずしも、猫族全体が爪を短く揃(ソロ)えている訳でもなく、そういう風潮が先進国を中心に、ペット礼賛のブームに便乗して流行しているというだけである...
楽園の破綻 the collapse of paradise その1
米国債の2年物と10年物との金利差が逆転し(逆イールド)、株式市場は過剰に反応したように思う。マーケットが悲観的だったのは、どう考えても、2020年(来年)のアメリカ経済は、大統領の言う景気の力強い持続、などとは正反対の、出口の見えない長いトンネルの入口に差し掛かるのではないか、という漠然とした不安が...
債務転嫁の限界 2019.8.15
2019.08.15
経済
債券市場からの資金調達による株式市場の活況ももはや、限界である。このままでは資金の枯渇につながる社債などの償還・借り換えの金利上昇は避けられない。と思われた事態も、土壇場で無茶苦茶な利下げによって事なきを得たのだが、実際に積みあがっていく債務の償却はどうなるのか、誰にも分からない。というか、責...