HOME > 楽園の破綻 the collapse of paradise その3 最近の投稿 不思議の国の高度理系人材の不足 2 不思議の国の高度理系人材の不足 1 ショートコラムの憂鬱 2022 part 2 知らず語りのレトリック。 幸運の輪 [wheel of fortune];煉獄への誘い その11 アーカイブ 月を選択 2022年12月 (1件) 2022年11月 (3件) 2022年10月 (3件) 2022年09月 (12件) 2022年08月 (4件) 2022年07月 (3件) 2022年06月 (10件) 2022年05月 (4件) 2022年04月 (2件) 2022年03月 (2件) 2021年12月 (7件) 2021年11月 (7件) 2021年10月 (9件) 2021年09月 (3件) 2021年08月 (10件) 2021年07月 (5件) 2020年11月 (10件) 2020年10月 (6件) 2020年09月 (8件) 2020年08月 (11件) 2020年07月 (12件) 2020年06月 (15件) 2020年05月 (11件) 2020年04月 (3件) 2020年03月 (11件) 2020年01月 (3件) 2019年12月 (3件) 2019年11月 (9件) 2019年10月 (5件) 2019年09月 (5件) 2019年08月 (5件) 2019年07月 (7件) 2019年06月 (6件) 2019年04月 (1件) 2019年03月 (5件) 2018年12月 (4件) 2018年11月 (1件) 2018年08月 (2件) 2018年05月 (2件) 2017年11月 (1件) 2017年08月 (1件) 2017年06月 (2件) 2017年05月 (1件) 2017年04月 (2件) 2017年03月 (3件) カテゴリー カテゴリーを選択 コンピューター AI トピックス ドイツ ネコ 世界 人 占い 哲学 地球 宗教 工学 心理学 手塚治虫 文学 歴史 環境 生活 生理学 真理 社会 神聖ローマ帝国 科学 経済 自我と人格 言葉 言語 近代ドイツ 運命 音楽 楽園の破綻 the collapse of paradise その3 米中関係改善の期待から、小さなローテーションが起きている。10月の後半は見方が二分されているが、果たしてどうなるか、甘い見通しは禁物である。これが、株高の前振りであるのか、瞬間風速狙いの煽(アオ)りなのか、即断はできないが、慎重であることに越したことはない。おそらく、この動きは一時的に、低リスク資産(債権・金など)から高リスク資産(株など)に投機資金が移動しているだけの短期的現象であり、機械(AI)は長期に及ぶものとは予測していないだろう。(その根拠は人間の付和雷同性を機械は計算に入れており、一喜一憂の末、不安感が先に立ち、上下を繰り返しながら、利益確定売りが出て、短期で終息するとみているに違いない。それが実体経済の伴わない虚構の業績予想の正体であることは誰もが承知していることではあるが。) ここで重要なのは、マインドの変化である。先行き不安が和らぎ、年末商戦への期待は膨らんできているように見えるが、油断は禁物、在庫一掃・廉価販売が今期の実体であり、リアル店舗での大量販売最後の商機、というのが、業界共通の認識である。それは、来年が事実上の5G元年であり、まさに時代の変わり目となることが、周知されてきたからであって、ビジネス・チャンスの到来を疑う声はなかったのだが、現実は、5Gは未だ、通信・動画配信・アンテナ設置、というレベルでしか進展していない。具体的サービスが動き出すのは、まだ先になりそうである。そういう訳で、消費マインドは、むしろ、来年は冷え込む恐れが指摘されるようになってきた。果たして、5G時代への乗り換えはうまくいくだろうか? マーケットは、米中関係の好転がもたらす明るい材料だけに目を奪われる傾向があるが、硬軟綯(ナ)い交ぜの両国の交渉は、躓(ツマヅ)き易い下り階段に差し掛かっていることも忘れてはならない。両者は常に勝者の地位を保たねばならない国内事情を抱えており、表向き一歩も引けない立場にある。従って、何らかの妥協で痛み分け、ということにはならず、どちらかが(というか、明らかに米国が)、勝利を宣言するところまでやるしかない。ということは煮え湯を飲まされるのは中国ということになるが、もし、現大統領が再選された暁には、中国は当然、何らかの形で米国に代償を求めてくることは明らかである。それは経済に限らないが、もし、中国が、現実路線をとるとすれば、ファーウェイの失地回復こそが目玉となることも視野に入れておく必要がある。 世界 経済 2019年10月14日 Posted by kirisawa 戻る
ここで重要なのは、マインドの変化である。先行き不安が和らぎ、年末商戦への期待は膨らんできているように見えるが、油断は禁物、在庫一掃・廉価販売が今期の実体であり、リアル店舗での大量販売最後の商機、というのが、業界共通の認識である。それは、来年が事実上の5G元年であり、まさに時代の変わり目となることが、周知されてきたからであって、ビジネス・チャンスの到来を疑う声はなかったのだが、現実は、5Gは未だ、通信・動画配信・アンテナ設置、というレベルでしか進展していない。具体的サービスが動き出すのは、まだ先になりそうである。そういう訳で、消費マインドは、むしろ、来年は冷え込む恐れが指摘されるようになってきた。果たして、5G時代への乗り換えはうまくいくだろうか?
マーケットは、米中関係の好転がもたらす明るい材料だけに目を奪われる傾向があるが、硬軟綯(ナ)い交ぜの両国の交渉は、躓(ツマヅ)き易い下り階段に差し掛かっていることも忘れてはならない。両者は常に勝者の地位を保たねばならない国内事情を抱えており、表向き一歩も引けない立場にある。従って、何らかの妥協で痛み分け、ということにはならず、どちらかが(というか、明らかに米国が)、勝利を宣言するところまでやるしかない。ということは煮え湯を飲まされるのは中国ということになるが、もし、現大統領が再選された暁には、中国は当然、何らかの形で米国に代償を求めてくることは明らかである。それは経済に限らないが、もし、中国が、現実路線をとるとすれば、ファーウェイの失地回復こそが目玉となることも視野に入れておく必要がある。