レディー・かぐやの伝説
レディー・かぐやの伝説 月という世界と信仰 月は何か心もとない静寂の世界と考えられがちだが,本当にそうだろうか?地球の重力の影響で月は年に数㎝ずつ落ちてきていることは分かっており,何れは衝突するのだろうか?否,その計算は間違っていないかもしれないが,それ以前に太陽の方に寿命が来るという計算も...
Melponeme 4章
Melponemeの渇き 4章   渇きとは,何時の時代にもある渇望のことである。 詩の成立と物語の世界。世界は舞台,男も女も皆役者といったのはシェークスピアだったが,それを遡ることかれこれ1千年以前の古代ギリシャでは,ミメーシスmimesis(擬態)という模倣を示す概念が既に存在し,それを体現する言葉として...
500マイル 第6章 愚者の功罪
500マイル 第6章 愚者の功罪 Fool’s merits and demerits  現在形という未来 the future of the present form 「私たちの越える丘(The Hill We Climb)」アマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman 1998.3.7.) 「私たちが分断を終わらせ,未来を手にできるか,どうか,は,私たち自身が,今,抱(カカ)える相...
You need me, perhaps, or I need you chapter 7
You need me, perhaps, or I need you chapter 7 猫撫で声 cat stroking voice だから,その喉(ノド)の部分を愛撫してやった時にミャウミャウ,ゴロニャンと甘え,じゃれついてくるその鳴き声がそうだと思っていたのだが,国語辞典によれば,人が,人に媚(コ)び諂(ヘツラ)う時の馴れ馴れしい態度を指す...
YZブックス 眼eye言葉 2021 「広告」
「広告」YZブックス 「眼(eye)言葉」(著者;桐澤洋)絶賛発売中!!     仙台ショートコラム(2016-2020;抜粋)が本になりました     定価 \ 1,000 一般書店では販売しておりません     022-251-4265までお問い合わせください。
500マイル 第2章 迷宮の十字路 labyrinth crossroad
第2章 迷宮の十字路 labyrinth crossroad 「なぜ,ボクの人生にまで,箍(タガ)を嵌(ハ)めようとするのか!」フランツ(Franz Kafka 1883.7.3.-1924.6.3.)の怒りは,その父親に向けられていた。その父の育った村には支配者が暮らしたと思しき小さな城があり,その土地に閉じ込められた生活の匂いが,まだ残っ...
ショートコラムの憂鬱 2020 part 8
Route vers la liberte(自由への道)。 アルベール・カミュ(Albert Camus 1913.11.7.-1960.1.4.)の随筆に「シーシュポスの神話(Le Mythe de Sisyphe)」がある。シーシュポスSisyphos(Sisyphus)はゼウスZeusからある山の山頂へ巨大な岩を押し上げるよう命じられており、一日がかりで山頂へ押し上げるのであるが...
日本人の特質。また、忘却の構造とわび・さび。
忘却と浄化の相関について。 わび・さびは、カタルシスとその余韻とを生み出す源泉であると同時に、その結果でもある。アリストテレス(Aristoteles B.C.384.6.19.-B.C.322.3.7.)が、その演劇論で述べたカタルシスkatharsis、すなわち、精神の浄化は、悲劇が観客にもたらす怖れ(pobos)と憐れみ(eleos)によって呼び起...
The ghost and machine memorial その1
2019.09.12 文学
メアリー・シェリー Mary Godwin Shelley(1797.8.30.-1851.2.1.)は、過激な無神論者ウィリアム・ゴドウィン William Godwin(1756.3.3.-1836.4.7.)とフェミニズムの創始者メアリー・ウルストンクラフト Mary Wollstonecraft(1759.4.27.-1797.9.10.)の間に生まれたが、母メアリーは10日後、産褥熱で死去した。メアリ...
The ghost and machine memorial その2
2019.09.12 文学
チャールズ・バベッジ Charles Babbage(1791.12.26.-1871.10.18.)は知人の連れてきた女性が何故、ここにいるのか、分からなかった。1833年6月5日のことである。そこには、マイケル・ファラデー Michael Faraday(1791.9.22.-1867.8.25.)やチャールズ・ディケンズ Charles Dickens(1812.2.7.-1870.6.9.)、チャールズ...
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