500マイル 第4章 内在との出会い
500マイル 第4章 内在との出会い encounter to the immanence
遠い旅路の果て,未知なる道が開かれ,向こう側への旅が始まる。
世界は既に溶融し始めている。それは,幻視(原子・原始)から始まり,幻視へと回帰する奇妙なクロニクル(年代記)の1ページ。惑星の1ページである。
「邪悪な者たちが地球を...
500マイル 第3章 無知なるものの縁(ヨスガ)
500マイル 第3章 無知なる者の縁(ヨスガ) regression line of the ignorant
未知(道)なるものを道(未知)とし,道(倫・理)ならぬものを非理(非道)として,時空を超越する行(ギョウ)にこそ,彼我に辿り着く未知(道)が在る。
「人の心に生まれながらの善悪というものがあるとは思えない。又,...
復活への階段 その7
復活への階段 the stairs to resurrection その7
2022年3月16日,FRBは0,25%に金利を引き上げる決定を下した。一方,今年中に6回の金利の見直しをすると宣言した。パウエル議長は会見で予想を超えるインフレ圧力に市場が曝(サラ)されていることを認め,緊縮策が経済の常態回帰を妨げない範囲でインフレを許容す...
ショーペンハウアー 東洋思想の流入;近代ドイツ 10
ショーペンハウアー 東洋思潮の流入と古典主義;近代ドイツ 10
アルトゥール・ショーペンハウアー(Arthur Shopenhauer 1788.2.22.-1860.9.21.)は裕福な商人ハインリヒと名門トロジーネル家出身の女流小説家ヨハンナとの長男としてダンツィヒ(現グダニスク)に生まれた。父ハインリヒは,国民主義自由主義運動に...
漂流点描 その2
漂流点描 drifting pointillism その2
ボクの毎日はリハビリの毎日である。実は,この4,5年体の不調に悩ませられている。そして,今年漸く,大脳皮質基底核変性と言う,パーキンソン病でもALSでもない指定難病であるという診断が下った。要するに脳の神経系統の病気である。今,症状は左肩から左手にかけて筋肉が...
復活への階段 その6
復活への階段 the stairs to resurrection その6
2021年最後のFOMCが12月15日に終わり,FRBはテーパリングの加速に踏み切った。これまで月150億ドルだった量的緩和の縮小の上限を一気に2倍の300億ドルに引き上げ,来年6月には終了することを明言した。そして,その後は対インフレシフトに切り替え,来年度の金利引...
連邦の形成過程と自治意識;ドイツ 10
連邦の形成過程と自治意識;ドイツ 10
本シリーズでは,宗教支配と国家体制の確立という観点から中世ドイツの歩みを観察・論説してきたわけだが,信仰の教義に左右されながらも,何とか道徳律に従おうとする,両勢力の葛藤を軸に神聖ローマ帝国の実態を明らかにしようと試みてきた次第である。ドイツ人は独立の気...
ショートコラムの憂鬱 2021 part 3
ショートコラムの憂鬱 2021 part 3
sleepy eyes evening。(日経新聞の記事より)
ドイツの水素へのエネルギー転換政策が停まらない。主力企業であるシーメンスが2024年までに水素鉄道に参入すると表明して10カ月,ドイツ鉄道と共同で燃料電池を搭載した車両の開発も始まり,補給インフラの拠点の整備も含め,こ...
マルクスとエンゲルス(3)革命の失敗とイギリスでの余生;近代ドイツ 9
マルクスとエンゲルス(3) 革命の失敗とイギリスでの余生;近代ドイツ 9
1844年、エンゲルスは、帰国の途上,パリで,マルクスと再会し,互いに同志として打ち解け合う仲となった。二人は生涯の友情を誓い,以後,衝突すること無く,困難に会えば支え合い,難局に際しては励まし合って,共に旧態然たる諸勢力と...
復活への階段 the stairs to resurrection その4
復活への階段 the stairs to resurrection その4
気が付いてみると今年ももう2か月となっている。デルタ株の4波,5波も過ぎ,一先ず中国,ヨーロッパの動静はヴァクチンの効果もあり,一応の安定に戻りつつあるように見える。しかし,季節的なものか,どうか,は定かではないが,アメリカは元より,インド,ブラジ...