ショートコラムの憂鬱 2022 part 2
ショートコラムの憂鬱 2022 part 2
幻覚の数理学。
牧島象二(1907.5.25.-2000.4.30.)は数理学の権威である。氏は,「青年には若さと夢が,老年には哲学と深い洞察がある。もしこの両者を結びつけ得たらどうなるだろうか。」と疑義を呈した。氏はさらに,パターンダイナミクスなる新理論に傾倒し,その中の重要定理...
復活への階段 その7
復活への階段 the stairs to resurrection その7
2022年3月16日,FRBは0,25%に金利を引き上げる決定を下した。一方,今年中に6回の金利の見直しをすると宣言した。パウエル議長は会見で予想を超えるインフレ圧力に市場が曝(サラ)されていることを認め,緊縮策が経済の常態回帰を妨げない範囲でインフレを許容す...
クラウドからエッジへ 5G時代のIT学 その1
IoT社会の到来が予言されて久しいが、思いのほか、その進展は早まらず、現在でも、それは部分部分の、特定の固定されたデバイスに偏って成立している、摩訶不思議な、昔、夢に描かれた、ユビキタス(?)社会の不完全モデル、とでもいうしかないシステムである。ほぼ同時に企画され、開発されたクラウド・コンピューティ...
ショートコラムの憂鬱 2020 part 10
Open the door of the terrible world of childhood(子どもの頃の扉を開けよう)。
男女の、あるいは性の有り様を、子どもたちは、ずっと幼いころから意識しているのではないだろうか?大人が想像するよりも早く、子どもは無自覚のうちに、両性(両親)への観察を始めている。
子どもは、自分の将来を考えるとき...
幸運の輪 Wheel of Fortune ;煉獄への誘い その7
“識(色)”の顛末。
遡(サカノボ)れば、先ず、世界は、輪環、である、と認知される。それは、洋の東西を問わず、車輪で表わされる。その循環を、輪廻(リンネ)、と、呼ぶ。それは、因縁(インネン)の反復変転する、永劫回帰の閉鎖空間であって、そこから解脱(ゲダツ)して、次なるグレードの世界へ転生するには...
フォイエルバッハ 迷走する未来と精神の昇華、唯物論の登場;近代ドイツ 6
2020.03.23
AI
ルードヴィヒ・フォイエルバッハ(Ludwig Andreas Feuerbach 1804.7.28.-1872.9.13.)はバイエルンのランツフートに、高名な刑法学者ポール・アンセルムの四男として誕生した。一家は、著名な知識人・学者・画家といった人々であった。考古学者の長兄ヨーゼフ・アンセルム、数学者の次兄カール・ヴィルヘルム、法学者の...
サヨナラ参画、また来て視覚(死角) 第二話
「ホラ、全く聞いていないじゃないか!何が中身だ。そういうことは、ちゃんと聞いてから論点整理をして言いなさい。」彼は馬鹿にされている、と思った。それは、しかし、間違ってはいない。事実、彼は議論の範疇(ハンチュウ;category)以前の問題で、今、躓(ツマヅ)いている。「きっと、お疲れなのね。こんなことを...
自我と人格 – prologue –
ヒトは成長するに従って、その人となりである人格を形成する。
ボクは時に反発することがある。それは異なる意見を押し付けられたり、意に反した行動をとらされたりした時だ。又、感情的になり、他人の意見を受け付けないこともある。それはどうしてだろうか?自分の中に合理的に説明できない何かがある、と感じ...
シンギュラリティーは近い?
AIの進化について様々な議論がなされているが、2年程前からシンギュラリティーsingularity(技術的特異点)という言葉が盛んに取り沙汰されている。この言葉はアメリカの数学者でSF作家のヴァーナー・ヴィンジ(1944.2.10.-)と発明家・コンピュータ工学者のレイ・カーツワイル(1948..2.12.-)が各々提示したもので、彼等に...
<sign・言葉・文字・AI>その1
生命体は何らかの形で”sign”(しるし)を使って活動している。単細胞生物も多細胞生物も、電気的信号、あるいは化学的信号を”sign”として利用している。両生類は化学物質、粘液を生活圏の確保に使うものも多い。爬虫類では嗅いをコミュニケーションcommunicationの手段にするし、コブラのように音を威嚇に使うものもいる。...