むかしばなし once upon a time 第1章
むかしばなし ones upon a time 第1章
その頃付き合っていた女性に、スージーがいた。彼女は某金融会社の社員で、かなりの切れ者で、将来は優秀なトレーダーになるだろうと、嘱望されており、ボクも、彼女とマーケットの話をするのが、至上の歓び(?)となっていた。しかし、迂闊(ウカツ)には手を出せないオー...
ショートコラムの憂鬱 2021 part 2
ちょっと,気休め,骨休み,の道。Road to a little relax of brain and bone
前節で,あまりにも楽観的というか,非現実的なことを書いたので,「あんたは阿呆か!」というお褒めの言葉を多数いただきましたのでお答えいたします。ボクはホントに阿呆なのです。もう,人生も折り返し地点を過ぎ,何を言っても始まら...
ショートコラムの憂鬱 2021 part 1
問題解決の道。Road to success of world problem。
兵士たちが武器を置き,家路に着けば,自(オノ)ずと,戦乱は止み,世界に平和は訪れる。我が家に帰ろう,もう争いは嫌だ。それだけでいい。悪戯(イタズラ)に命を奪い合うことも無い。対立と分断は錯覚に過ぎない。眼前の現実を知ることこそ,今,必要だ。偏見...
フォイエルバッハ 迷走する未来と精神の昇華、唯物論の登場;近代ドイツ 6
ルードヴィヒ・フォイエルバッハ(Ludwig Andreas Feuerbach 1804.7.28.-1872.9.13.)はバイエルンのランツフートに、高名な刑法学者ポール・アンセルムの四男として誕生した。一家は、著名な知識人・学者・画家といった人々であった。考古学者の長兄ヨーゼフ・アンセルム、数学者の次兄カール・ヴィルヘルム、法学者の...
列伝series phase 4 林美雄(1)
フォークルの解散後,勇ましい反戦平和の大合唱を経て,若者たちは敗残の四畳半フォークの季節を迎えていた。投げ捨てられた花束は,時代の真空状態の中,混在する素人全盛の自作自演曲に流され,渦を巻き,牙をもがれ,仲良し同士の誰もが望む小宇宙のテーマ・ソングとなり,マスコミに都合良く弄(モテアソ)ばれ,御...
列伝series phase 5 林美雄(2)
1975年1月,「歌う銀幕スター・夢の競演」という低迷する日本映画界の奮起を促すべく,又,励ますべく,林は野外ライブを開催した。ここには,渡哲也,原田芳雄,松田優作,鈴木清順ら,映画界の重鎮が顔を揃え,林の優れたイヴェント感覚が証明された。パック降板後,熱烈なリスナーたちの運動と要求で,林は10月からパ...
列伝series phase3 糸居五郎(3)
2月19日,「帰ってきたヨッパライ」セールス200万枚突破のパーティーが東京ヒルトンで開催された。その席上,記者の中から,朝鮮総連がフォークルの「イムジン河」について,「作者不詳のトラディショナルではなく,北朝鮮に作曲者・作詞者も実在し,歌詞の内容も原詞に無い部分があり,その商業的発売は許容できない。...
列伝series phase 2 糸居五郎(2)
何か徒(タダ)ならぬ気配をその曲は発散している。糸居にとって,関西の深夜放送,ラジオ関西の番組「電話リクエスト」を席巻しているこの曲の作り手たちは如何なる面々か,何が関西で起こっているのか,これは重大な事態だ,と彼は見た。東京のレコ―ド会社を釘付けにした学生グループを突き止めようと,誰もが注目し,...
500マイル 第1章 死を待つ wait for death
アメデオ(Amedeo Modigliani 1884.7.12.-1920.1.24.)の心残りは、ジャンヌ(Jeanne Hebuterne 1898.4.6.-1920.1.25.)だけだった。愛していた。深く。世界で最も愛おしい存在。心安らぐ、何もかも、没入させてくれる女性。全ては、彼女のためにあった。彼女の産んでくれた小さな存在も、又、愛おしい。素晴らしい人生...
Sophie × Pistis (智慧×信仰) stage 2
K理論は、Kirisawa理論ではない!(Theory K is not Theory Kirisawa !)
何だか恥ずかしい出だしで始まってしまったが、実はこれは、量子力学でも、先端に属する超弦理論のD-braneとK理論に関するものであり、ここは、京都大学基礎物理学研究所の杉本茂樹博士の論文と、現在、超対称性理論で最も注目されている、エ...