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兵士たちが武器を置き,家路に着けば,自(オノ)ずと,戦乱は止み,世界に平和は訪れる。我が家に帰ろう,もう争いは嫌だ。それだけでいい。悪戯(イタズラ)に命を奪い合うことも無い。対立と分断は錯覚に過ぎない。眼前の現実を知ることこそ,今,必要だ。偏見や差別もすぐやめるべきだ。気候変動には,長大重厚産業をディジタル化することによって,システムを簡素化し,無駄な労力を減らし,エネルギー需要を削減して,効率化を図ることで,まず,対処すべきだ。そうすれば,民間の年金基金の継続も可能だ。
貧困の問題もすぐ解決できる。富の偏在を是正するための再分配に踏み切ればいい。同一労働同一賃金を実現させ,経営に参画しようという意欲のある人材をダイバーシティの精神で募り,定期的に交代を図り,透明性を高め,高額の賃金体系も成果に見合った形に変えていく。それを公的に認知できる制度を創設し,賃金体系を認可する委員会で審議することを義務付け,その委員は一般投票によって選出する。ここで,重要視するのは,コンセプトではなく,ポリシーだ。
教育に関する問題は,競争を煽(アオ)るのは,止め,子供たちに自由に学ばせればいい。以上で,世界の大体のことはすぐ片付く。軍隊の役割も変わる。国際救援や緊急時の警備が,その任務だ。社会をそういう方向に決めてしまってから,具体策を実行すればいい。
それは革命でも何でもない。ただ,課題を処理するだけのこと。利害対立などと言ってる時間があれば,実働すべきだ。然(シカ)も,今はIT時代。自由経済の時代でもある。決済手段のスピード化も,選別も自由自在。取り敢えず,個人の負債を全て,債権化し,有産階級に購入してもらい,全階級の負担を楽にして,ベーシック・インカムの手法で生活費を賄えば,年々債務が嵩(カサ)んでいく国家の年金制度を廃止してもやっていける。
となれば,当然,減税の議論になる。所得格差をなくすことは不可能としても間接税を減らし,直接税の平準化を行えば,自然,資産課税への道筋も付き,そうなれば不要の財産を社会に還元する者も出てくるだろう。それこそ,経世済民,経済というものだ。
これを実行するのは,さすがに資本主義の論理でも,共産主義でも無理だろう。これこそ民主主義という,立派なお題目がある。ここまで,暴力的で歪んだ経済体制にした役立たずの経済学など,ここで捨て去って,ディジタル経済に舵を切るのが現実的だ。それが,経済の民主化だ。既に,マーケットは,グロース株の影響下にヴァリュー株企業もIT化することを見越して,資金需要の予感が広がっている。そして,大量生産・大量消費の時代も終わる。それが,ESG投資の効果であり,サスティナビリティ経済の真骨頂である。それは,やがて,身の丈にあった,グリーン・エコノミーという成長路線に結び付く。ディジタル・トランスフォーメーション(DX)とは,こういうことだったのだ。これから,あらゆるジャンルのディジタル化が進む。つまり,グロース株は,勿論,ヴァリュー株も同じく上昇する理由はここに在る。
ということには,ならないか?ならないネ。