Bloody Elegance Sudden 4
Bloody Elegance Sudden 4
記憶というものは、寧ろ、未来のために存在し、過去を、ただ単に投射するために生じるものではない。しかし、それは、教訓とは呼べぬ、治癒し得ぬ傷に近い。
Sudden 4
ワーテルローに敗れたナポレオンであったが,それでも尚且つ,アメリカへ仲介を依頼しようとしたり,仇敵イギリ...
Bloody Elegance Sudden 1
Bloody Elegance Sudden 1
記憶というものは、寧ろ、未来のために存在し、過去を、ただ単に投射するために生じるものではない。しかし、それは、教訓とは呼べぬ、治癒し得ぬ傷に近い。
Sudden 1
その1812年という年は、疲れ切った革命の薄明のシンボルが死を迎えようとする年だった。ヒトは自らに酔い、自失し...
Melponemeの渇き 3章
Melponemeの渇き 3章
渇きとは,何時の時代にもある渇望のことである。
奴隷貿易は,大西洋を舞台に16世紀から19世紀にかけて行われた人種的偏見の下,大々的に行われ非人道的犯罪行為である。奴隷貿易に関与した商人たちは,その略取は現地の王族との商取引だったと何ら恥じるところもなく,現代においてさ...
復活への階段 その9
復活への階段 the stairs to resurrection その9
2022年8月,FRBは二度目の0.75%の利上げを実施した。この効果か,アメリカのインフレ率は低下し,賃金の上昇も手伝って,マーケットの反応も良く,S&P500は半値戻しの買いが入った。このタイミングで9月のFOMCが0,5%に利上げで済めば,アメリカ経済の回復基調は確...
Melpotemeの渇き 2章
Melpotemeの渇き 2章
独白。monologue。
渇きとは,何時の時代にもある渇望のことである。
20世紀も半ば過ぎ,世界戦争が終結して間もない頃の「100年後の世界」と題する論説を読むと,大学は解体されて既に無く,学歴は各々個人がテレビ電話を使って学習し,定期試験や論文を提出して,テーマごとに国家機...
幸福の輪[Wheel of Fortune];煉獄への誘い その10
幸運の輪[Wheel of Fortune];煉獄への誘い その10
花かおり 月霞む夜の手枕に 短き夢ぞ なほ別れ行く (玉葉和歌集)
舞台には幕が降りつつある。春の夜のひととき,うとうとと,為相(冷泉為相 1263-1328.8.22.)は,別れの切なさや遣る瀬無さを振り返り,その邂逅の縁(エニシ)の不思議に想いを馳...
復活への階段 その8
復活への階段 the stairs to resurrection その8
2022年6月のアメリカのインフレ率は8.6%に達し,FRBは長期金利を0.75%引き上げ,インフレ退治に本格的に乗り出した。これは,最も警戒すべきリセッションが目前に迫っていることを予感させ,同時にスタグフレーションの落とし穴に向かって,経済全体が委縮していく前...
微睡日記抄 その9
微睡日記抄 その9
虐情の連鎖と涙。戦争を忌む。
戦争について語ることは,もう十分語り尽くしてしまった。限定的な段階であれば,見過ごされると,政治家たちは考えがちだが,これからの地球は、違う。戦争は廃絶されなければならない。暴力ではなく,国際協約に基づく相互間の対話こそがそれに代わるものとして...
500マイル 第6章 愚者の功罪
500マイル 第6章 愚者の功罪 Fool’s merits and demerits
現在形という未来 the future of the present form
「私たちの越える丘(The Hill We Climb)」アマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman 1998.3.7.)
「私たちが分断を終わらせ,未来を手にできるか,どうか,は,私たち自身が,今,抱(カカ)える相...
漂流点描 その3
漂流点描 drifting pointillism その3
観想theoriaとは,自分自身と世界(自然)との合体一致を可能にするための行かもしれない。それは諸々の欲求を減殺し,思考を停止し,覚醒した自己となり,自律した個として世界の,風景の中に溶け込み,静穏を得るための行であるのかもしれない。しかし,それは禅や瞑想で得...