500マイル 序章
500マイル
Five Hundred Miles
If you miss the train I’m on you will know that I am gone
You can hear the whistle blow a hundred miles
A hundred miles a hundred miles a hundred miles a hundred miles
A hundred miles you can hear the whistle blow a hundred miles
僕の乗った列車に乗り...
進歩か?進化か?当惑の未来。ボクたちは何処へ行ってしまったのか? いでんしじょうほうこうがく その5
世の中は何か常なる飛鳥川 昨日の淵ぞ今日は瀬となる
ボクたちは何処へ行ってしまったのか? Where have we gone ? part 2
リチウムは現在も広く使われている治療薬で、単純なアルカリ金属元素に過ぎないのに、双極性障害の躁状態にも、うつ状態の予防にも効果がある不思議な薬である。その作用機序を調べてみ...
列伝series phase 1 糸居五郎(1)
だから、外を見ちゃイカン、て。何気なく、通りすがりの赤坂のラジオ局の道すがら、青年は何か見てはいけないものを見てしまう。占領軍のアメリカ兵の忌まわしい振舞いに見て見ぬ振りするしかない、やりきれなさ、か?それも感じない気力の無さ。それなのに、あの夜のラジオから聞こえてくるあの人たちの歓びに満ちた音...
いでんしじょうほうこうがく その4 進歩か?進化か?当惑の未来。ボクたちは何処へ行ってしまったのか?
その山をふじ(富士=不治)の山とは名づけける
ボクたちは何処へ行ってしまったのか? Where have we gone ? part 1
脳疾患障害は、昔から精神障害と呼ばれてきた歴史があり、意識上の錯乱を意味する、特異な障害とされてきた。しかし、これは大きな誤りであり、脳機能の著しい低下、もしくは、変動を伴った昂...
Sophie × Pistis (智慧×信仰) prologue
Dirgeが結成されたのは、1994年の事である。所はフランス、パリ。彼らの音楽はポスト・メタルと呼ばれるようになる一群の電子音楽集団によって創生されたサウンドの一種であり、21世紀の今日に至るまで、幅広く、受け入れられた音楽である。ポスト・メタルPost Metalについての話題は、ユーラシア大陸の果てに細やかに佇...
クラウドからエッジへ 5G時代のIT学 その1
IoT社会の到来が予言されて久しいが、思いのほか、その進展は早まらず、現在でも、それは部分部分の、特定の固定されたデバイスに偏って成立している、摩訶不思議な、昔、夢に描かれた、ユビキタス(?)社会の不完全モデル、とでもいうしかないシステムである。ほぼ同時に企画され、開発されたクラウド・コンピューティ...
ショートコラムの憂鬱 2020 part 10
Open the door of the terrible world of childhood(子どもの頃の扉を開けよう)。
男女の、あるいは性の有り様を、子どもたちは、ずっと幼いころから意識しているのではないだろうか?大人が想像するよりも早く、子どもは無自覚のうちに、両性(両親)への観察を始めている。
子どもは、自分の将来を考えるとき...
イノセントラヴァーズ 8章 innocent lovers chapter 8
ミレヴァ・マリッチ 生涯の天使(lifelong angel)。
別居した二人の手紙のやり取りは、専(モッパ)ら離婚の条件についてだった。ミレヴァの健康状態は思わしくなく、表情も沈み、とても39歳とは思えない容貌に変化していた。子供たちは、落ち着かない様子の母親と自分たちを裏切った父親との不毛の争いに疲れ、取...
イノセントラヴァーズ 7章 innocent lovers chapter 7
ミレヴァ・マリッチ 生涯の天使(lifelong angel)。
何事もなかったかのように日々は続いた。晩餐の灯も消えなかった。いつものように人々は集い、二人の英知を讃(タタ)え、励ました。街はうっすらと明け、朝靄(モヤ)に身を包み、眠そうな知性が目を覚ます。1904年5月、二人に長男ハンス-アルバート(Hans-Albe...
イノセントラヴァーズ 6章 innocent lovers chapter 6
ミレヴァ・マリッチ 生涯の天使(lifelong angel)。
1902年1月の下旬、ミレヴァは大変な難産の末、女の子を出産した。リーゼルと名付けられたその子は、幸福とは縁遠い人生を歩むことになる。ミレヴァは、A・Eの到着を心待ちにしていたが、それは叶わなかった。しかし、彼は誠意を見せた。「君のお父さんから手紙が...