Bloody Elegance Sudden 4
Bloody Elegance Sudden 4
記憶というものは、寧ろ、未来のために存在し、過去を、ただ単に投射するために生じるものではない。しかし、それは、教訓とは呼べぬ、治癒し得ぬ傷に近い。
Sudden 4
ワーテルローに敗れたナポレオンであったが,それでも尚且つ,アメリカへ仲介を依頼しようとしたり,仇敵イギリ...
Bloody Elegance Sudden 1
Bloody Elegance Sudden 1
記憶というものは、寧ろ、未来のために存在し、過去を、ただ単に投射するために生じるものではない。しかし、それは、教訓とは呼べぬ、治癒し得ぬ傷に近い。
Sudden 1
その1812年という年は、疲れ切った革命の薄明のシンボルが死を迎えようとする年だった。ヒトは自らに酔い、自失し...
Melponemeの渇き 3章
Melponemeの渇き 3章
渇きとは,何時の時代にもある渇望のことである。
奴隷貿易は,大西洋を舞台に16世紀から19世紀にかけて行われた人種的偏見の下,大々的に行われ非人道的犯罪行為である。奴隷貿易に関与した商人たちは,その略取は現地の王族との商取引だったと何ら恥じるところもなく,現代においてさ...
ヤスパース 限界状況 ;近代ドイツ 16
ヤスパース 限界状況;近代ドイツ 16
カール・ヤスパース(Karl Theodor Jaspers 1883.2.23.-1969.2.26.)は,ニーダーザクセン州オルデンブルクに生まれた。父は銀行勤めとも,法曹界の出身とも言われる。ヤスパースは,早くから,哲学に目覚め,古典語ギムナジウムから1901年ハイデルベルク大学に入学,次いでミ...
幸福の輪[Wheel of Fortune];煉獄への誘い その10
幸運の輪[Wheel of Fortune];煉獄への誘い その10
花かおり 月霞む夜の手枕に 短き夢ぞ なほ別れ行く (玉葉和歌集)
舞台には幕が降りつつある。春の夜のひととき,うとうとと,為相(冷泉為相 1263-1328.8.22.)は,別れの切なさや遣る瀬無さを振り返り,その邂逅の縁(エニシ)の不思議に想いを馳...
リヒャルト・ワーグナー 民族的芸術の躍動(1);近代ドイツ 11
リヒャルト・ワーグナー 民族的芸術の躍動(1);近代ドイツ 11
リヒャルト・ワーグナー(Wilhelm Richard Wagner 1813.5.22.-1883.2.13.) が生を受けたのは,ザクセン王国のライプツィヒである。父親は警察の下級官吏であり,母親はパン屋の娘であって,リヒャルトは第9子であり,父親は誕生から間もなく急逝した。...
リヒャルト・ワーグナー 民族的芸術の躍動(3);近代ドイツ 13
リヒャルト・ワーグナー 民族的芸術の躍動(3);近代ドイツ 13
何分にも,ワーグナーは余りにも情念に忠実であって,その行動も独断に過ぎ,チャンスを逸することも屡々(シバシバ)であり,自分の芸術的欲求を優先させる余り,その上演の準備が間に合わないこともあった。しかし,そんな彼ではあったが,幸運にも,...
リヒャルト・ワーグナー 民族的芸術の躍動(2);近代ドイツ 12
リヒャルト・ワーグナー 民族的芸術の躍動(2);近代ドイツ 12
ワーグナーは,ハイネに感化されて,1842年,「さまよえるオランダ人」を完成させ,その直後,故郷ザクセン王国ドレスデンに戻り,10月「リエンツィ」の初演で大成功を治め,1843年2月,ザクセン国立歌劇場管弦楽団指揮者に任命された。ワーグナーは,...
500マイル 第4章 内在との出会い
500マイル 第4章 内在との出会い encounter to the immanence
遠い旅路の果て,未知なる道が開かれ,向こう側への旅が始まる。
世界は既に溶融し始めている。それは,幻視(原子・原始)から始まり,幻視へと回帰する奇妙なクロニクル(年代記)の1ページ。惑星の1ページである。
「邪悪な者たちが地球を...
500マイル 第3章 無知なるものの縁(ヨスガ)
500マイル 第3章 無知なる者の縁(ヨスガ) regression line of the ignorant
未知(道)なるものを道(未知)とし,道(倫・理)ならぬものを非理(非道)として,時空を超越する行(ギョウ)にこそ,彼我に辿り着く未知(道)が在る。
「人の心に生まれながらの善悪というものがあるとは思えない。又,...