You need me, perhaps, or I need you chapter 1
猫にコバンザメ。 猫、とはあのネコのことである。ネコは気なり、気まま、気まぐれ、と言われながら、気品ある、気高い動物の仲間に入っていたりするが、実は、夜行性・肉食の、結構wildな動物に分類される、かなり、outlaw的存在である。第一、昼と夜とでは顔つきが変わる。つまり、瞳(虹彩)が明るい時は収縮し、...
サヨナラ参画、また来て視覚(死角) 第二話
「ホラ、全く聞いていないじゃないか!何が中身だ。そういうことは、ちゃんと聞いてから論点整理をして言いなさい。」彼は馬鹿にされている、と思った。それは、しかし、間違ってはいない。事実、彼は議論の範疇(ハンチュウ;category)以前の問題で、今、躓(ツマヅ)いている。「きっと、お疲れなのね。こんなことを...
[ショートコラムの憂鬱 2019 part1]
最近のコラムは、何か複雑で小難しくなりすぎで、面白くない、という意見があるそうだ。そうだろう、ボクもそう思う。最近、仕事をしていても、何もしたくないとか、そういう気分になったりする。大して長くもない人生だが、これまでの経験上、こういう時は、かなり、煮詰まっている状態なのだ。考えや方針などが頭の中...
サヨナラ参画、また来て視覚(死角) 第一話
「だから、彼女が林立するビル群を眺めていただけということは認めよう。だから、上の空だった、などと決めつけるようなことは言っていない。このfloorだって、雑踏の遥か上層だ。気が散ることもあるだろう。だからと言って、人の話を聞いていないことの言い訳にはなるまい。」と、彼は言いたいことだけを言って、椅子に...
[きーん氏の残した日本;その憧憬]
きーんどなるど(Donald Keene 1922.6.18.-2019.2.24.)氏の訃報には驚いた。まさに氏のことについて書こうとしていた、その矢先であり、何か因縁めいたものを感じる。その内容は、というと、operaの鑑賞歴について、次に、太平洋戦争中に日本兵の残した日記についての感想、又、何故、このアジアの辺境である東辺の島...
いでんしじょうほうこうがく その1 漂流する未来像
進歩か?進化か?当惑の未来。ボクたちは何処へ行ってしまったのか? 霧中(夢中)の森の奥に迷い込んで、もう長い。何処へ行くのかも、もう思い出せなくなってしまったと、思い込んでみる。だが、それは嘘だ。僕たちの行くべき世界は変わっていない。確か、あの月を見たのは、思い出の中に、記憶の片隅で、今も心な...
Pandora(Pandwvra) she was gone.
 それはtabooだったのか?夢だったというのか? 今はもう、遠い日の出来事としか言えない。黄昏の自由だったのか?脳が動かない。自由が利かない。  そう、ギリシャ神話では、創造された”女“は彼女だった。時空は過ぎ行くままに、真の記憶を遠ざける。何もかもが交錯する、価値の定まることのない時代の只中を、何...
吉本”喜劇”;隆明サンの足跡
 少し力を抜いてカルイものも書きなさいと言うので、こういうものも書かなくてはいけない。  要するに隆明サン(吉本隆明 1924.11.25.-2012.3.16.)は大衆迎合・大勢順応の左翼を名乗る変節漢である。存命中、academicなliberalや既成左翼と論争をくり返し、多数(沈黙の多数を含む)こそ民主主義の原点という立場か...
回想のK・加藤;もう帰ってこないヨッパライの軌跡 Reminiscence and trajectory of Tonoban
 自称、加藤和彦評論家であるので、彼のことについても書かなければならない。彼とは旧知の仲というわけでもなく、ただ、その当時、仕事の関係上会う機会があったという程度の仲である。彼は五つ上の先輩で、勿論、敬意を払っていたのであるが、仕事上の不手際もあって、彼にはよく叱られた。そうでなくても、会った時...
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