知らず語りのレトリック。
知らず語りのレトリック。Rhetoric without knowing。 東大紛争と忘却の静寂(シジマ)。 加藤一郎は東大の総長代行に互選されたが,気が重かった。山本義隆は権力と自由という構図の中で抜き差しならない立場に立たされていた。そうして,1969年1月,その日がやってきた。二人はその時,何を想っていただろう?そ...
謎だけを纏った夜
謎だけを纏(マト)った夜。 A night wrapped only in mystery。 世界戦争後の民主日本を支えた思想を「戦後民主主義」と呼ぶ。その原型を平易に一般に伝えたのが,鶴見俊輔ら同人7人によって1946年,第1号が発刊された雑誌「思想の科学」である。その七人とは,鶴見俊輔,鶴見和子,武谷三男,武田清子,都留重...
ハイネマン 自由の砦,世界戦争後のドイツ;近代ドイツ 18
グスタフ・ハイネマン(Gustav Heinemann 1899.7.23.-1976.7.7.)が生を受けたのはノルトライン・ウェストファーレン州のシュヴェルムである。父親はエッセンでクルップの委託販売員をして生計を立てていた。父や祖父,曽祖父は,皆,急進的な自由主義者であり,曽祖父は,1848年の三月革命にも参加している。どのキリス...
ハイデガー 潜在性と存在の定義,および世界内存在;近代ドイツ 17
マルティン・ハイデガー(Martin Heidegger 1889.9.26.-1976.5.26.)はバーデン大公国ウェルテンベルク州メスキルヒにフリードリヒとヨハンナの長男として生まれた。父フリードリヒはカトリック教会聖マルティン教会の堂守であったが,実際は樽桶製作を生業(ナリワイ)とする職人であり,掛け持ちでの家屋管理人だった...
Melponeme 6章
Melponemeの渇き 6章   渇きとは,何時の時代にもある渇望のことである。 「カンディード」は18世紀の啓蒙思想家ヴォルテール(Voltaire 1694.11.21.-1778.5.30.)のピカレスク小説(主人公が一人称の形で告白する形式の退廃小説)である。話は,無垢で楽天的な若者カンディードの人生の遍歴とその失望を描い...
Melponeme 4章
Melponemeの渇き 4章   渇きとは,何時の時代にもある渇望のことである。 詩の成立と物語の世界。世界は舞台,男も女も皆役者といったのはシェークスピアだったが,それを遡ることかれこれ1千年以前の古代ギリシャでは,ミメーシスmimesis(擬態)という模倣を示す概念が既に存在し,それを体現する言葉として...
Melponeme 5章
Melponemeの渇き 5章   渇きとは,何時の時代にもある渇望のことである。 地下鉄道underground railroad とは,アメリカで南部奴隷制地域から北部自由州やカナダへ奴隷となっていた黒人を脱出・逃亡を助けた組織のことである。トーマス・ギャレット(Thomas Garrett 1789.8.21.-1871.1.25.)らクエーカー教徒...
Bloody Elegance Sudden 3
Bloody Elegance Sudden 3 記憶というものは、寧ろ、未来のために存在し、過去を、ただ単に投射するために生じるものではない。しかし、それは、教訓とは呼べぬ、治癒し得ぬ傷に近い。 Sudden 3 ジョージ・オーウェル(George Orwell 1903.6.25.-1950.3.21.)は「1984年」で有名な作家である。彼は19世紀か...
Bloody Elegance Sudden 5
Bloody Elegance Sudden 5 記憶というものは、寧ろ、未来のために存在し、過去を、ただ単に投射するために生じるものではない。しかし、それは、教訓とは呼べぬ、治癒し得ぬ傷に近い。 Sudden 5 コンスタンティヌスの母親の話に戻ろう。つまり,聖ヘレナが如何なる人物であったか。彼女を妻としたコンスタン...
Bloody Elegance Sudden 2
Bloody Elegance Sudden 2 記憶というものは、寧ろ、未来のために存在し、過去を、ただ単に投射するために生じるものではない。しかし、それは、教訓とは呼べぬ、治癒し得ぬ傷に近い。 Sudden 2 ナポレオンの糟糠(ソウコウ)の妻であったジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ(Josephine de Beauharnais 1763.6.23...
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