自我と人格 extra edition その2(中編)
人間は本来、善である、とする考え方は洋の東西を問わず、古代から存在した。比較的、悪、とする考え方より、善とする向きが多いように思うが、どうだろう?現代でも、人間の本性はどちらか、といった議論が起きることがある。その結論は、実は、難しい。ヒトの脳は一朝一夕に問題を解決できるほど、単純ではない。いか...
自我と人格 extra edition その2(前編)
“7つの大罪”をsamplingしたのは、とりとめもない理由であったが、宗教団体に限らず、教訓めいた話をpropagandaにすり替えることは、ボクたちの社会ではよくあることで、改めて指摘するほどのことではない。しかしながら、この行為の背後にある後ろめたい恥ずかしさは何処から来るのか、といったことを考えると、この行為...
自我と人格 extra edition その2(後編)
較差とは、何か?如何にして生じるか? ヒト社会の中で、序列は必然の産物であり、概念上も固定的に扱われる優先命題の一つであるが、その時系列上の(歴史上の)意義、また、発生・存立の事由について陳述された論説には出会ったことがない。しかしながら、この序列、及び、較差というものが、ヒトの出現以来、今日に...
自我と人格 extra edition その3
urgent question(-緊急質問) Siri, are you crazy or not? Anything wrong with you recently? -Siri, どうかしたか? -最近、マズいことでもあったか? 近頃、Siriがオカシイ。“宮城野区”を“キュウジョウノク”などと言う(英語version)。 software updateのたび、そのメンテは、何かオカシイ、と思う。 ...
自我と人格 その5
 恋愛については、この辺で切り上げ、まとめに入ろう。このseriesはこれで一応終着したが、近年、妬みや復讐(フクシュウ;revenge)についても研究発表が続いていて、少しずつ、その生理的解明も進んできている。確かに今回のthemeは難解な内容で、予備知識のアル・ナシによって読者の負担も大きく、挫折した、閉口し...
自我と人格 extra edition その1
 信仰心・宗教心については、その生理的mechanismに直結する話題はscience sideにはまだ無い。しかし、これだけ、精神的危機の時代と言われ、うつ病や統合失調症などの疾患が広がる現代において、宗教の担う役割を否定することはできない。とはいえ、既成宗教の在り方には疑義があることも事実であり、一概に肯定できる...
自我と人格 その4
 前部帯状回皮質とフェニルエチルアミンの恋愛システムにおける協働については確固たる証左があるわけではないが、両者の各々の働きによって、そのシステムが稼働している事実は否定できない。その働きとは何か?簡略に述べる。  前部帯状回皮質(前帯状皮質)は大脳辺縁系(第2層の脳)内に在って、それ自体の総合的...
自我と人格 その3
 10代から20代の成長過程growing processでヒトは恋愛を経験する(希れに例外はいる。)。この事象の意味するところは競争の項で一部触れているので、ここではその意義と仕組みmechanismについてだけ説明する。  まず、恋愛活動とはヒト特有の求愛行動のことを指していると思われる。ヒトの場合、性的成長は10代の前半...
自我と人格 その2(後編)
ヒトは危険を察知すれば回避行動をとる。と思われがちだが、実は前頭前皮質(第3層の脳)には、闘争、あるいは逃走、あるいは硬直(応答)(fight-flight-freeze responses)という行動原理があり、3つの内の各れかの反応を示すのであって、それは各々の個体によって異なる。一様に同じ行動をとる訳ではない。 又、前頭前皮...
自我と人格 その2(前編)
10代から20代にかけては第3層の脳(大脳新皮質;特に前頭前皮質)が発達すると共に第1層の脳(脳幹・小脳など)・第2層の脳(大脳辺縁系;扁桃体・海馬・側坐核など)との境界領域での密接な相互作用・共同連携動作(例えば前頭前皮質と近接する眼窩前頭皮質などが発源となる“思いやりsympathy”のような情動と意思決定decision ...
<< < 1 2 3 > >>
MENU

TOP
HOME