HOME > ザ・コンフィデンス(自信) Confidence in the culture of the New Age その2 最近の投稿 不思議の国の高度理系人材の不足 2 不思議の国の高度理系人材の不足 1 ショートコラムの憂鬱 2022 part 2 知らず語りのレトリック。 幸運の輪 [wheel of fortune];煉獄への誘い その11 アーカイブ 月を選択 2022年12月 (1件) 2022年11月 (3件) 2022年10月 (3件) 2022年09月 (12件) 2022年08月 (4件) 2022年07月 (3件) 2022年06月 (10件) 2022年05月 (4件) 2022年04月 (2件) 2022年03月 (2件) 2021年12月 (7件) 2021年11月 (7件) 2021年10月 (9件) 2021年09月 (3件) 2021年08月 (10件) 2021年07月 (5件) 2020年11月 (10件) 2020年10月 (6件) 2020年09月 (8件) 2020年08月 (11件) 2020年07月 (12件) 2020年06月 (15件) 2020年05月 (11件) 2020年04月 (3件) 2020年03月 (11件) 2020年01月 (3件) 2019年12月 (3件) 2019年11月 (9件) 2019年10月 (5件) 2019年09月 (5件) 2019年08月 (5件) 2019年07月 (7件) 2019年06月 (6件) 2019年04月 (1件) 2019年03月 (5件) 2018年12月 (4件) 2018年11月 (1件) 2018年08月 (2件) 2018年05月 (2件) 2017年11月 (1件) 2017年08月 (1件) 2017年06月 (2件) 2017年05月 (1件) 2017年04月 (2件) 2017年03月 (3件) カテゴリー カテゴリーを選択 コンピューター AI トピックス ドイツ ネコ 世界 人 占い 哲学 地球 宗教 工学 心理学 手塚治虫 文学 歴史 環境 生活 生理学 真理 社会 神聖ローマ帝国 科学 経済 自我と人格 言葉 言語 近代ドイツ 運命 音楽 ザ・コンフィデンス(自信) Confidence in the culture of the New Age その2 世界自身を知れ。recognize the world itself。 盤上を駆け巡る若き棋士、向かうところ敵無し、無敵の藤井聡太(2002.7.19.)の快進撃が注目されている。2007年、夏、5歳の聡太君は母方の祖母から将棋の手ほどきを受ける。簡単なコマの運びと並べ方だったという。そこから始まった将棋ゲームだったが、秋には祖父も歯が立たなくなっていた。やはり、俗にいう、頭の回転が違う、という言い方が当を得た表現になるのだろう。別格の脳なのである。 2015年10月18日、中学1年生の時、史上最年少(13歳2カ月)で奨励会三段に昇段し、翌2016年12月24日には、第30期竜王戦6組ランキング戦に出場、加藤一二三(1940.1.1.)と対局して、プロデビューしてしまった。結果は、110手で聡太君の勝ち。年の差、62歳6カ月の対局、と言うのも話題となった。その後、プロデビュー後、無敗を誇り、29連勝まで星を積み上げてきた聡太君だったが、2017年7月2日、竜王戦本戦2回戦、遂に佐々木勇気(1994.8.5.)に惜敗、連勝は止まった。 聡太君の棋風は居飛車党といわれる。得意戦法は角換わりで、角の使い方に妙がある。これまでの対戦相手の評などを鑑(カンガミ)て拝察してみると、序盤は強(シタタ)かな衛り、中盤以降の攻防は小攻めに攻めながら、終盤で激しい接戦に持ち込み、羽生善治(1970.9.27.)の言うところの、詰将棋でいう谷川浩司(1962.4.6.)の「光速の寄せ」によく似た、局面、局面での、高速で、緻密で、しかも、瞬時に考えられた変幻自在の指し手が次々と繰り出され、効果的に使われるのが特徴であると言える。対戦した相手は、一様に、聡太君の読みが深い、と感じる一方、研究しているわけではなく、その場、その場で考えてうまく指しているようだ、と感じている。 連勝記録は、過去のものとなったが、その後も、聡太君は最年少一般棋戦優勝など多くの記録を更新し、2020年7月16日、第91期ヒューリック杯棋聖戦では、渡辺明(1984.4.23.)棋聖に勝って、史上最年少17歳11カ月で初タイトル棋聖を獲得、続いて、8月20日、木村一基(1973.6.23.)王位を破り、第61期王位戦で王位を奪取し、最年少二冠・最年少八段昇段を果たした。そして、その勢いのまま、もう一つのタイトルを手に入れるべく、今年最後の大勝負に挑もうとしている。つまり、未だ、疾走中である。 ここで、彼の頭の中を覗いてみる一つのヒントについて。彼の憧れの人物、それは、我々の日常とはかけ離れた世界で、想像も出来ない生活を送るディジタル社会の中枢、先進的半導体製造企業、アドヴァンスト・ディジタル・デヴァイシズAMDのCEOリサ・スー(1969.11.7.)であり、彼は、知る人ぞ知る、AMDの組み立てパソコンRyzenのディープなユーザーなのだ。今回の対局の後も、記者会見で「落ち着いたら、パソコンを1台、組みたいと思います。」と発言、彼の日常の一端が垣間見えた。時代は確かに進んでいく。 コンピューター トピックス 生活 社会 2020年08月26日 Posted by kirisawa 戻る
盤上を駆け巡る若き棋士、向かうところ敵無し、無敵の藤井聡太(2002.7.19.)の快進撃が注目されている。2007年、夏、5歳の聡太君は母方の祖母から将棋の手ほどきを受ける。簡単なコマの運びと並べ方だったという。そこから始まった将棋ゲームだったが、秋には祖父も歯が立たなくなっていた。やはり、俗にいう、頭の回転が違う、という言い方が当を得た表現になるのだろう。別格の脳なのである。
2015年10月18日、中学1年生の時、史上最年少(13歳2カ月)で奨励会三段に昇段し、翌2016年12月24日には、第30期竜王戦6組ランキング戦に出場、加藤一二三(1940.1.1.)と対局して、プロデビューしてしまった。結果は、110手で聡太君の勝ち。年の差、62歳6カ月の対局、と言うのも話題となった。その後、プロデビュー後、無敗を誇り、29連勝まで星を積み上げてきた聡太君だったが、2017年7月2日、竜王戦本戦2回戦、遂に佐々木勇気(1994.8.5.)に惜敗、連勝は止まった。
聡太君の棋風は居飛車党といわれる。得意戦法は角換わりで、角の使い方に妙がある。これまでの対戦相手の評などを鑑(カンガミ)て拝察してみると、序盤は強(シタタ)かな衛り、中盤以降の攻防は小攻めに攻めながら、終盤で激しい接戦に持ち込み、羽生善治(1970.9.27.)の言うところの、詰将棋でいう谷川浩司(1962.4.6.)の「光速の寄せ」によく似た、局面、局面での、高速で、緻密で、しかも、瞬時に考えられた変幻自在の指し手が次々と繰り出され、効果的に使われるのが特徴であると言える。対戦した相手は、一様に、聡太君の読みが深い、と感じる一方、研究しているわけではなく、その場、その場で考えてうまく指しているようだ、と感じている。
連勝記録は、過去のものとなったが、その後も、聡太君は最年少一般棋戦優勝など多くの記録を更新し、2020年7月16日、第91期ヒューリック杯棋聖戦では、渡辺明(1984.4.23.)棋聖に勝って、史上最年少17歳11カ月で初タイトル棋聖を獲得、続いて、8月20日、木村一基(1973.6.23.)王位を破り、第61期王位戦で王位を奪取し、最年少二冠・最年少八段昇段を果たした。そして、その勢いのまま、もう一つのタイトルを手に入れるべく、今年最後の大勝負に挑もうとしている。つまり、未だ、疾走中である。
ここで、彼の頭の中を覗いてみる一つのヒントについて。彼の憧れの人物、それは、我々の日常とはかけ離れた世界で、想像も出来ない生活を送るディジタル社会の中枢、先進的半導体製造企業、アドヴァンスト・ディジタル・デヴァイシズAMDのCEOリサ・スー(1969.11.7.)であり、彼は、知る人ぞ知る、AMDの組み立てパソコンRyzenのディープなユーザーなのだ。今回の対局の後も、記者会見で「落ち着いたら、パソコンを1台、組みたいと思います。」と発言、彼の日常の一端が垣間見えた。時代は確かに進んでいく。