ショートコラムの憂鬱 2019 part 4


来年の事を言えば鬼が笑う、と言うが、こう押し詰まっては、来年の事以外に言うことがあるだろうか?来年は5G元年であるとともに、recession元年であるともいう。確かに、大きなturning pointであることは間違いないようである。この10年余りの、幻惑の安泰moodも終わりを告げ、今後10年のdynamic innovation eraが、何処まで、誰が付いていけるか、かなり疑問だが、否が応にも、それはやってくるのだ。ボクは、と言えば、強(アナガ)ち無駄とは言えなかった2010年代に区切りをつけ、是から又、一仕事頑張ろうか、などと、都合のよい夢想をしている次第である。

先日、「Eight days a week」を視たのだが、初めて、Beatlesと公民権運動の間にも、接点があったという事実を知った。それは、1964年のBeatlesのAmerica再訪の時のことである。FloridaのJacksonvilleでの公演の会場Gaitor Bowl(ゲイター・ボウル)は、人種隔離を容認する当時の州政府の意向を受け、座席の色分けを続けていたが、それを知ったBeatlesの面々は、公演の中止をほのめかして、これを撤廃させた。それは、Americaのshow business史上、画期的な出来事であり、以後、どんなconcertへも黒人の入場は認められ、座席を区切られることもなくなった。Beatlesの公演は、9月11日、無事終わり、満席の会場からは、大観衆の歓声と拍手がいつまでも続いた。イイ話である。

この前、忘却の話を書いたが、早速、質問があり、記憶は無くならないのか、記憶していないこともかなりあるぞ、というご指摘である。記憶のmechanismについては、断片的にだが、折に触れ、書いてはいる。基本patternとしては、覚醒時に海馬で作られ、睡眠時に大脳皮質に格納され、あとは要求時に逐次入出力が行われる、という仕組みである。むろん、反復回数の多い情報は出力しやすく、そうでないものは時間がかかる。この入出力の関係と、前頭葉の老化とは相関があり、個体差も大きく、断定的には言えないが、意識して覚えているものと、無意識のうちに覚えているものとがあることは判明している。しかしながら、その選別の基準、あるいは動機、又その仕組みについては、確定的なことは解明されていない。(まだ、このくらいのことは覚えていられる。何?常識だって。そうなのか。)

iDeCoは得なのか、というのもある。マア、しないよりはイイ、としか言いようがない。これは積極的に、増やせるか、といえば、NOである。しかし、何がしかの安全弁として必要である。他の積極的運用手段を講じる前にその地ならしみたいなものと考えて準備しておく老後資金の下支えの意味はある。NISAについて言えば、積み立てに魅力がある。積極的運用をするにしても限度額が少ないのでうまみは薄い。積み立ては、むしろ、安全資産として、将来、といっても十年も未来ではなく、使うこともでき、確実に積みあがるので、20代から始めるのには都合がよい。(近頃、この手の質問は多い。ご時世である。)
2019年12月13日
Posted by kirisawa
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