[ショートコラムの憂鬱 2019 part 3]


 今年も正味1か月である。これから何かを始めるという人も稀だろう。今年は良かったとか、悪かったとか、言う前に、今年は何だったんだろうという、そこはかとなく、空しい気持ちが立ち上がる。起承転結でいえば、結、であって欲しかったが、来年も、転、ということになりそうだ。(一体、いつ終わるのかね。)

 ボクは初詣でも、しめ飾りもしない無精者である。それなのに、クリスマスにはケーキを食べたいなどと思ってしまう横着者で、大晦日のすき焼きにだけは参加する。勿論、年越しの蕎麦だって食べるのだが、正月の餅などはあまり食べない。第一、おせちなどは食卓に上がらないし、辛うじて七草粥などは食べるが、炬燵でミカンを剥く、などということもない。そもそも、炬燵は使っていないので、論外である。こうしてみると、正月というのは、あまり馴染みの無い、楽しくない行事かもしれない。これはボクがへそ曲がりだからではない。捻(ヒネ)くれている訳でもない。ただ、目まぐるしいのが性に合っていないだけなのだが、周りは許してくれない。あれをしろ、これをしろ、の連続で休む暇など有らばこそ。実際、ボクがどういう存在か、というと、働きアリとは言わないが、背負った薪に火をつけられた、かちかち山の狸のようなものである。
 
 近頃、キャッシュレスのキャンペーンで廉価販売をするところが多いが、リボ払いや複数回払いにすると、割り引かれた分の得点(ポイントなど)も帳消しになってしまうケースが散見されるので、要注意である。得したような気分で損をする奇怪な現象であり、若者は特に注意するに越したことは無い。若者といえば、幾つまで生きるのか、分からないが、iDecoもNISAも知らない者がいる。大丈夫だろうか?しかし、余計なお世話だ、と言われそうである。若い人に干渉してはいけない。
 
 ボクは年中無休が原則なので、仕事の合間に休むしかない。一日の時間は変則的で、食事を三回取るのも稀である。しかし、会食の多い季節には負いってしまう。全部は食べないまでも、そこそこは賞味しないといけないから、結果、どうしても体重が増えてしまい、気が付くとBMIも危険値に達している。体型も異様で、昔の小松左京氏に近い肥満である。一番困るのは、着るものである。サイズが拡張していくから、服装に金がかかる。だから、強制的にダイエットするしかない。そういう訳で、最近は幾分、少食になってきたのだが、すぐ12月が待っている。これは困る。ボクも、悩み多き者の一人である。
2019年11月06日
Posted by kirisawa
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